後継者不足が深刻化していると言われる農業ですが、様々な企業が農業ビジネスに参入していることでも注目を浴びています。IT化を進めることで高い収益性を確保する企業も存在し、成長性がある分野としての側面もあるからです。
ただし、ビジネスを成功させるためにはビジョンや正確な情報が必要になることがポイントになっています。
どのような農業ビジネスにしていくかが重要になってくる
農業ビジネスを行う場合は、どのような形で農産物を売っていくかが鍵になります。たとえば、大規模な農業であればどの程度の面積の農地を確保するかで収益性が大きくかわります。農地が小規模な場合は機械化をしても採算がとりにくくなってしまうためです。
小規模な農業の場合は耕運機などを無理に購入しても採算が取れなくなる可能性があります。そのため、希少性が高い品種や減農薬などで付加価値を生み出し、ブランドとして高級品を作っていく戦略などが向いています。
注意したいのは理想があっても実際にうまくいくかはわからないということです。天候の影響を受けやすいのが農業のため、成果にバラツキがでるケースもあります。野菜工場を作ることで自動化と生産性の確保に成功する企業もありますが、初期投資の金額が大きくなるなどそれぞれに課題が存在するのです。
採算性のチェックが重要なのは農業もかわらない
農業ビジネスはあくまでビジネスです。採算性のチェックは非常に重要で、人件費を含めた費用がいくらかかり、どの程度の量の収穫ができて、いくらで売れたかは常にチェックする必要があります。どのように採算性を確保するかが焦点になってくるのです。
合理化を進めることで黒字を出すことが基本で、様々な数字のデータを連動させることがIT化の基本になります。赤字がでてもノウハウは蓄積されることもポイントです。翌年以降の農業に生かすだけでなく、ノウハウを売るコンサルとしてのビジネスも存在するからです。
いかに課題を見つけ、それを改善していくかが収益性の確保に繋がるのです。国産野菜である時点で付加価値が生まれるケースも存在し、サプリの原料として利用を目指していく方向もあります。
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